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遅咲きの本の蟲で、奇譚好き。故郷は浜北(現浜松)。たまに手製本修行。
by origanese

旧田中家住宅
埼玉県川口市にある旧田中家住宅に連れていってもらいました。
普段から一般公開もしている文化財ではありますが、17日まで、その部屋の中に芸術作品を展示するという企画をやっていて、たかねぇのご友人が出展されています。
思えば、たかねぇとはちょうど1年前ぐらいから急速に仲良しになったように思います。

まず、川口は鋳物の街。駅にもレリーフが。
たたら製鉄は、民俗学好き・妖怪好きには避けて通れないものです。
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普通の街並みの中に、いきなり現れる旧田中家。
大正12年に木造煉瓦造三階建ての洋館(写真左側)が完成し、昭和9年に和館(写真右側)が増築されたユニークな形。
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割と強引に繋げたようにも見えますが(笑)
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実際、中も洋館と和館のつなぎ目にはちょっとした段差がいっぱいありました。
設計監督技師の櫻井忍夫さん、佐立七次郎の元で見習いされたそうで、コンドル先生の孫弟子ってことになるんでしょうかね。
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入り口上部。TANAKAの文字が。
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ボランティアの方がお雛様を飾ってくれていました。左側が大正、右側が昭和のものだそうです。
4月終わりぐらいからは五月人形を飾るのだそうです。
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素敵な照明のパラダイス。部屋ごとに異なる照明が付いていました。
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ステンドグラスの窓もありました。流行のシャーベットカラー?(笑)
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この入り組んだ階段がたまりません。
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大正時代の住宅は何が特徴だろうかと考えてみると、格子が美しい。
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お庭も素敵。花の咲くものが多く植えられていたので、季節ごとに違った表情が見られそう。
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そうそう。今回のメインはコチラ。3F洋間に展示されている佐藤さんの作品。
会場に到着したとき、ちょうど佐藤さんに出くわし、ずっと案内してくださいました。
佐藤さん(モノクロの?絵画)と、後藤さん(鋳金のトランク)の合作。
「ストーリー性を持たせました」おっしゃっていましたが、幻想小説の挿絵のような雰囲気ですよね。
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by origanese | 2012-03-11 01:18 | 建築探訪
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